管理人の個人史

海

生い立ち

私は1977年に地方都市で生まれました。
親は厳格で、経済的に裕福という実感もありませんでしたが、今考えるとそれなりに幸せだったのではないかと思います。
当時の中流階級では普通のことでしたが、多くの習い事をし、塾に通うことができたし、夏休みのような長期の休みに旅行に連れてってもらえました。
ペットを飼うこともできましたし、年に何回かお寿司を食べることもできました。

小学生の頃ドラゴンボールやファミリーコンピュータなどの娯楽は豊富にあり、日本経済の世界における地位はピークを迎えています。
1990年代半ばに東京のお金持ちのボンボンが多い大学に通いましたが、内部進学者や東京、横浜出身者の裕福な家庭の状況を目撃して「格差」を実感しました。

就職氷河期世代

2000年代初頭に大学を卒業しましたが、就職氷河期で凄まじい苦労をしました。
既卒で就職活動した時、面接官からさんざん罵倒されたものです。
当時は新卒至上主義が今よりはるか強く、既卒=社会不適格者のレッテルを貼られるような状況でした。
おまけに根性論、自己責任論が蔓延し、上の世代は「今の若者は根性がない」という思い込みからの上から目線の対応が一般的でした。
「甘ったれた大卒だけが取り柄の若者が面接に来たから根性叩き直してやる」という面接官も多かったのではないでしょうか?
彼ら上の世代の中には大したスキルがないと思われるのに、世間的に一流企業と言われる会社にやすやすと入れた人たちもいて、違和感を感じざるを得ませんでした。

ネット企業でのキャリア

2000年代半ばに急成長していたIT業界※(主にベンチャーですが)で20代後半からキャリアを積んで、収入が上がった30代半ばに結婚、子供も一人いて23区内にマンションを持つことができました。
もっとも、新卒で大手企業に就職していたら、20代後半くらいで結婚して子供も2人目を考えられたかもしれません。
そういう意味では氷河期世代の雇用状況と少子化問題は関係があると実感しています。

私はまだラッキーな方です。
非正規で結婚もできずに貧困にあえいでいる同世代の人がたくさんいると聞きます。
志半ばで自殺した人も少なくないでしょうが、氷河期世代の自殺率に関するデータは見たことがありません。
同世代として彼らのことは決して忘れてはならないと思います。

※ネット系の企業が2000年代に勃興したおかげで、氷河期世代の若者の一部が救われたのは事実です。

まとめ

管理人の個人史はごくありふれた同時代史の一例に過ぎません。
個人の運命など歴史の大きな流れの中ではゴミのようなものです。
私達の世代は、1990年代前半の冷戦崩壊とグローバリゼーション、国内の新自由主義的政策、消費税増税などのデフレ政策による影響をもろに受けてしまったということでしょう。
1920年代に生まれた若者が第二次世界大戦で大量に戦死するなど、特定の世代が歴史の大きな流れの中で悲惨な目に遭うということは前例がない現象ではありません。

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